悲しみのSMはただの傲慢セックスで
「俺、Sなんだよね~」という男のセックスがただの傲慢なセックスだった話
私が出会ってきた男性はそう数多くはないのだが、
「自称S」のSM好きという男性とお付き合いしたことがある。
その男とは最近別れたのが、あまりにも(いろんな意味で)思い出深いので、
今日はブログに書いてみようかなと思い立った。
「俺、Sなんだよね~」と言い放つ彼との、
ただの傲慢な、時に笑えるセックスについて書いていこうと思う。
※思い出してたらどうしても腹が立って今言いたくなったので、
書かせてください。
アナルセックスはお前は向いてないから、
二度と女性に強要するなよ!
ちょっとすっきりしました、すみません。
「俺はSなんだ、お前はMだろ?俺の言う事を聞け」というSM好きの男
彼(もう別れてはいるが、今回は彼と書かせていただく)は
「自称S」というやつで、ドMの女の匂いが感じ取れるらしかった。
彼のセンサーによれば私はドM。
ドMの私は、彼の指示には絶対服従するし、
「お前はこうなる」と言ったことは絶対にそうなるのだ、というのが彼の持論だった。
「イけ!!」
と彼が言ったらイかねばならない。
…分かりますか?
「3つ数えたらお前はイく。3、2、1、イけ!!」
「あぁ~イぐぅぅぅぅ」
「気持ちいいんだろ?ほら失神しそうなんだろ?」
「3つ数えたらお前は失神する。3、2、1、…」
「うぐぅ~(白目)」
こんなセックスが毎度繰り広げられていたのだ。
コントじゃないか、こんなの。
私はセックス中の演技がどんどんうまくなり、
挙句の果てには涎を垂らして白目を剥くなどの
高等な技術も身につけ始めた。
そうしなければ、痛い思いをする事になるからだ。
よくわからないが、感じているふりをしなければ尻をとにかく叩かれた。
痛くて痛くて、本当に辛かった。
それを回避するために、言われなくても失神したり何度も何度もイくふりをした。
「これってSMじゃないよね…」
などとどこかで考えながら。
AVで仕入れてきたテクニックを惜しげもなく披露してくれる男
そんなセックスを繰り返すうちに、
マンネリを感じたのだろうか、彼は新しい技を披露してきた。
私に騎乗位させ、私の耳の穴に指を突っ込み、
なんだか一生懸命に囁いている。
時々耳に入れている指を緩めてくるので、彼の声が聞こえてくる。
「ほ…、感じ…るんだろ…いんら…淫乱おん…」
一生懸命指を出し入れしてくる。
気持ち良くもないし、なんだかもうどうしようもなく笑えて来て、
思わず笑ってしまった私。
めちゃくちゃキレられて尻を叩かれまくったのは苦い思い出…。
結局自称Sは傲慢なセックスが好きなだけだった
彼とのセックスのエピソードはたくさんあるのだけど、
今日はここまでにしたい。
振り返ってみると、彼はSMが好きなのではなくて
傲慢なセックスが好きだったのだろう、と思う。
私にとっては本当に悲しみに満ちたSM(ごっこ)であったし、
お陰で10年という長い時間を彼に費やし、
すっかり不感症になってしまった。
そう言う意味でも悲しみのセックスであったのだった。
結婚も出来ないダメな女の、ちょっと悲しいお話である。